ペンニョロのゲ音記+きめらの雑記

ゲーム音楽の感想書いたり、気分で雑記載せたりするブログです。

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ゲームサントラの売上と人気についての私見

ゲームサントラってどのくらい売れてる物なのか?

時々こんなことを考えることがありますが細かい統計データが存在しないので調べても詳しく知ることは出来ないのがゲーム音楽の悲しいところですねぇ。しかし、稀にCD売上ランキングに差し込んだりする人気作が登場し、そういった一部の作品はおおよその販売数をチェックすることができます。本当に極一部ですが。
近年で音楽人気が高かったゲームと言えば、「スプラトゥーン」があります。
ゲームの方も国内だけで100万本を越える大ヒットとなっていますが、サントラの売上もゲーム音楽としては異例の売上だったとか。

「Splatoon ORIGINAL SOUNDTRACK -Splatune-」
spratunnejxj498903.jpg
その具体的な数ですが、2015年10月のファミ通記事によると

推定売上枚数・・・4.3万枚

ゲームは100万本以上売れ、サントラは4.3万枚・・・1年近く前の話なのでもう少し増えてるとは思います。それでもゲームの5%以下の売上だと思うとパッと見少なく感じますが、トップレベルに売れたサントラでこの位の販売数になるというのは良い指標でもあります。
ゲーム音楽のミリオンヒットなど夢のまた夢と言える儚い数値ですが、色々考えた上で4.3万枚という売上数を改めて見返すとなんだかんだ言ってもやはり多い方ではないかとも思います。
・そもそもゲーム音楽がマイナージャンルであること
・昔に比べて現代のゲーム市場の売上が全体的に伸び悩んでいること
この2点を踏まえて考えれば、極端な話、ゲームを構成するパーツの1つでしかない音楽というコンテンツのみでCD販売枚数4万以上というのは凄まじい数値と言えるのではないでしょうか。

これ以外に売上数が分かるデータは、「FFXII」のサントラが約2万枚の売上を記録した位しか見なかったんですが、おそらく「ドラクエシリーズ」や「FFシリーズ」複数、「大神」や「ペルソナ3・4」辺りのサントラは万単位、またはその前後で売れているのではないかと思います。これはあくまでもamazonのランキングと具体的な売上数が判明しているサントラを参照した上での憶測に過ぎないですけど。
ゲームとして有名だったり、ゲーム音楽的にパイオニア的な存在であれば音楽人気も高くなる傾向は強いですが、難しい条件下の中でそういった逸品を生み出しやっと数万単位の売上になるということですね。

補足的な話になりますが、以前レビューした「ブレス オブ ファイア I~V オリジナル・サウンドトラック スペシャルボックス(以下BOFbox)」の生産数が限定2000個で多いか少ないかについてこの機会に書こうと思いますけど、結論から言うとこれは多い方だと私は感じます。

breth1~5

上で書いたことを理由に話を進めますが、ゲームサントラって人気が出ても1万枚売れれば大健闘な上、しかもそれは一作品のゲームサントラの場合です。BOFboxはシリーズ5作品の音楽が一同に会しているため値段もそれなりに高く、熱烈なファンやコレクターアイテム的な側面が強いですし、そもそも「BOFシリーズ」はつい最近登場した「6」を含めて6作続いたとはいえゲームとしてはそこそこ有名くらいなポジションだと私は認識しています。
通常のサントラと違ってBOFboxは制作側が予め2000個限定生産と数を決めているのが特殊ですが、ゲームの人気、ゲーム音楽市場、サントラの仕様を考慮した上での2000という個数はなかなか攻めた数値だと思います。

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ここからは更に個人的な見解を交えてゲーム音楽の人気について書いていきます。
私はこれまで多くのゲームサントラを購入してきましたが、未だに「これがそんなに人気なんだ」とか「意外とコレは人気でもないんだな」と驚かされることは多いです。ゲームの音楽形態から考えたり、他の方の評価・感想などを見てみると人気の理由がなんとなく見えてはきますけど。
以下、いくつかの項目ごとにゲーム音楽の人気の傾向や、イマイチ伸び悩むゲームサントラの現状について書いてみようと思います。

歌モノは人気が出やすい       
これって人気の出る要因としてかなり大きいと思います。音楽ジャンルの中でも邦楽や洋楽の人気は圧倒的ですが、それはやはり雰囲気を盛り上げるBGMよりも言葉のメロディで直接的に伝えてくる歌のインパクトの強さ、万人向けの親しみやすさがあるからだと思うのです。主題歌が人気のゲームは多いですが、その中でも「ペルソナ3・4」や「アトリエシリーズ」などはオープニングやエンディングのみならずゲーム内の盛り上がりどころでもヴォーカル曲を当てており、その演出と印象の相乗効果も相まってより高い支持を得ているのだと思います。

ゲームの人気=ゲームサントラの人気
当然と言えば当然のことですが、ゲーム音楽なんて私のようなゲーム音楽大好き人間でもなければゲームをプレイしない限り耳にすることはまず無いでしょう。ゲーム音楽は基本前提としてゲーム内で聴くものですから、プレイした人数に比例して音楽に興味を持つ人も多くなるのが至極自然なものです。「ドラクエ」や「FF」、「モンハン」や「カービィ」、上記の「スプラトゥーン」などの音楽が人気なのはゲーム自体が人気の高い作品であることも大きいでしょう。
余談ですが、昨年投票が行われた「第9回 みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」にて1位となったのは「スプラトゥーン」の曲でした。

作曲者の知名度、その功績
何でもそうですが、実績のある人物には期待感が高まるものです。例えば「FF」の音楽でお馴染みの「植松伸夫」さんですが、ファミコン時代からずっとシリーズに関わり続け、「プレリュード」、「ビッグブリッヂの死闘」、「片翼の天使」など数々の名曲を生み出してくれました。それらを気に入って植松さんのファンになり、この人が音楽を担当した作品のサントラだけは必ず買おうという人も少なからずいるんじゃないでしょうかね。
マニア志向な観点ですが、担当作曲者は誰でどういった功績があるのかどうかもゲーム音楽の人気に少なからず作用するポイントだと思います。

和楽器は好感が持たれやすい
今でこそ和風のゲーム音楽は多いですが、同じBGMでもロックやジャズなどに比べると和風の音楽は頭一つ抜けた評価となる傾向が強い気がします。和楽器の織り成すメロディは時に美しく、時に壮大であり、何より風情があって良いですよね。日本人特有の感性なのかもしれません。「大神」や「朧村正」の音楽人気が高いのも頷けます。

ゲーム音楽は軽んじられている
ゲーム音楽に対する印象が一般的な音楽に比べて前向きに捉えられていないというのは昔からあると思います。ここ数年のゲーム業界の躍進的進化に追従するように、音楽面も現在は幅広いジャンルの多種多様な楽曲が拡散しており、今のゲーム音楽は非常に味わい深いものとなっているのでピコピコ音から生演奏のものまで是非耳を傾けて頂きたいところです。
とはいえ、最近はゲーム音楽のコンサートなども積極的に行われているため、ここ数年でゲーム音楽に対する世間の評価もかなり前向きに変化していると感じる部分もあるのですが。

ゲームサントラは邦楽アルバムと同価である 
「ゲーム音楽に興味はあるけど3000円はちょっと…」とCD購入を踏み止まる人も少なからずいるんじゃないかと思います。ゲームのサントラも列記とした音楽CDであり邦楽アルバムなどと同様の値段設定となっていますからね。
私もゲームサントラを初めて買った時は邦楽アルバムと同じレベルの値段であるということに衝撃を受けました。振り返ってみると「当たり前のことだろ」とは思いますが、当時の私もそんな風にゲーム音楽を甘く見ていたってことですね。
こういう個人の意識や価値観が前向きに変わっていくとゲームサントラ市場はもっと活気が出るんじゃないかと思います。

そもそもゲームのサントラなんて物があることが認知されていない
「いや、それはないだろ(笑)」と思われるかもしれませんが、CDショップへ行きゲーム音楽のサントラが置いてあるのを人生で初めて見た時は未知の領域に踏み込んだような衝撃を受けたものです。
「このゲームの曲良いな~」
     ↓
「サウンドテストで聞くのは面倒だな~」
     ↓
「このゲームの音楽CDとかってあるのかな?」

こう考え付いてCDショップへ足を運ばなければ恐らく私もゲームサントラの存在を知ることはなかったと思います。ゲーム音楽は所詮ゲームを構成する要素の1つに過ぎませんから、その要素1つが独立して生み出されたゲームサントラはその存在に気付かれ辛い代物なのだと思うのです。
しかし現在はネットやスマホが普及しているので、ゲームサントラの情報も掴みやすく認知度は高くなりつつあるんじゃないかと感じています。

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