P-どろっぷ

旧ペンニョロのゲ音記+きめらの雑記。ゲーム音楽の感想書いたり、気分で雑記載せたりしてまっす。

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ゲームサントラに収録されている楽曲の再生時間

邦楽にしろ洋楽にしろ、ヴォーカルによる歌詞が付く曲というのは基本的に「Aメロ→Bメロ→サビ」のような流れを1巡として、多くの楽曲が2巡+αのような構成となっていますね。このような構成に落ち着く傾向にあるのは、特定のテーマに対し歌詞という直接的なメッセージを用いて表現する際、一曲の中で伝えたい事をクドすぎず尚且つ薄っぺらなものにならないように、という考えがあってのことだからだと私自身は考えております。

そんなテーマ性の強い楽曲に対し、ゲーム音楽というやつは基本的にはBGM、即ち背景音楽であり、伝えるための音楽というよりは場を盛り上げる音楽といえると思います。ゲーム音楽には特定の型というのが存在せず、曲も終わりがないループ式を採用しているものが大半です。他の音楽ジャンルの流れを多分に含んでいる為、厳密には型が無いというわけではないですけど、それだけ多種多様であるということです。

曲のスピードや細かい構成の違いはあるかもしれませんが、上記の2巡+αで構成される邦楽や洋楽は大体3~5分くらいのものが多いと思います。
それに対し、ゲーム音楽はループ再生を前提としながらも再生時間はそれぞれでバラバラ。音源化されるに当たっては会社の意向などもあるのかもしれませんが1ループだったり2ループだったりと収録形態もバラバラ。中にはゲーム中はループ再生なのに、音源化された際に曲がループしないように編集し直されている事も稀にあります。中には1ループ流れきっていないのに1ループする前にフェードアウトしてしまうパターンなんかも極稀にあったりします。

ここからが本題なのですが、ゲーム音楽を聴いているとですね、その再生時間について時々思うところがあるのです。
・良い曲なんだけど短すぎる。
・良い曲だけど・・・ちょっと長すぎる。
・良い曲なんだけど1分切ってる。せめて2ループだったら。
・あ~、この曲は1ループでお腹いっぱい。2ループだとちょっと重い。
などなど。
そこで、サントラに収録されている曲を以下のような再生時間のグループ毎に挙げて、その収録形態について個人的な意見を書いていってみようかなと思います。
どうでもいいことなんですけど、itunesでグループ毎に索引する際、プレイリストで「時間」の項目をポチッと押すと再生時間が短い曲~長い曲(逆もまた然り)という並びになって非常に分かりやすいです。

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[1分以下の曲]
「悠久の果て「山鯨の神楽」」(45秒で2ループ)
(シグマハーモニクス オリジナルサウンドトラック)

「Try to Star」(56秒で2ループ)
(GRADIUS ARCADE SOUND TRACK)

「西アルディア」(57秒で1ループ)
(アークザラッドII オリジナル・ゲームサウンドトラック)

1分以下の曲というのは、その短さゆえになかなかお気に入りに加え辛いところがあります。音使いやフレーズが気に入った曲でも短すぎる曲というのはどうしてもそこで1ランク下げた評価を付けてしまいがちです。上で挙げた3曲は1分以下の曲の中でも個人的に特に気に入っている曲たちですが、「悠久の果て「山鯨の神楽」」と「Try to Star」はこれでも2ループであることに驚かされます。「西アルディア」は1ループなんですが57秒なので2ループしてくれればほぼ完璧でした。2ループする曲は同一のメロディが2回流れることで短くても意外と気にならなかったりするのですが、1ループの曲が短いのは曲に聴き浸る前に終了してしまうことが気になって物足りない気持ちになるのです。
1分以下の曲はゲーム音楽全体でもそこまで多い訳はないですが、それでも稀に良曲が現れると複雑です。
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[1分~2分の曲]
・「ダッシュ DE チョコボ」(1分8秒でループ無し)
(チョコボレーシング ~幻界へのロード~ オリジナル・サウンドトラック)

・「MEGALOMANIA」(1分36秒で1ループ)
(LIVE A LIVE Original Soundtrack)

・Dynamo(1分58秒で2ループ)
(カプコン ミュージック ジェネレーション ロックマンX1~6)

1分~2分の曲は音楽的にはやや短めながら、メロディラインの肉付きがしっかりした曲が多くなっていると感じます。「ダッシュ DE チョコボ」などのオープニング曲やテーマ曲もこの辺りの再生時間の物は多いです。自分のitunes内を見ていて気づいたのですが、このゾーンに入っている曲って2ループで収録されている曲があまり無いのですよ。このゾーンで2ループの曲であった「Dynamo」を見つけた時はちょっとした宝物でも発見したような気分でしたからね。
1分~2分の曲はサクッと聴けるのが特徴かもしれません。
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[2分~3分前後の曲]
・「バトルテーマ EX」(2分1秒で1ループ)
(アンリミテッド サガ オリジナル・サウンドトラック)

・「ラストバトル(VSライバル)」(2分30秒で2ループ)
(ゲームボーイ『ポケモン』のサウンドがまるごと入って、遊べるCD)

・「Reversal!」(2分45秒で2ループ)
(THE LAST REMNANT Original Soundtrack)

・「時の回廊」(3分1秒で2ループ)
(クロノトリガー オリジナルサウンドトラック)

2分~3分前後ですが、個人的にはゲーム音楽を音楽として聴く際、一曲の標準的な再生時間はこのゾーンだと考えています。ループの回数はともかくとして何かとバランスに優れているゾーンな気がするのです。私の趣味で固めているプレイリストを見て気づいたことは、全体的なゲームにおける戦闘系BGMはこのゾーンに属するものが多かったことですね。
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[3分前後~4分前後の曲]
・「FATE BREAKER」(3分8秒で2ループ)
(ワイルドアームズ アドヴァンスドサード - オリジナル・サウンドトラック)

・「熱圏 [Thermosphere]」(3分21秒で1ループ)
(Einhänder Original Soundtrack)

・「最後の時間旅行のテーマ」(3分39秒でループ無し)
(レイトン教授と最後の時間旅行オリジナルサウンドトラック)

・「霧」(3分58秒で2ループ)
(ペルソナ4 オリジナル・サウンドトラック )

このゾーンも全体的に標準的なところだと思います。2ループする曲が多いですが、時間が長い分、中身の詰まった楽曲が多いという裏付けでもあります。アクションゲームのステージ曲や格闘ゲームの曲などはこのゾーンに入りやすい印象です。
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[4分前後~5分前後の曲]
・「Blaze at My Feet」(4分10秒で2ループっぽいループ無し)
(イース vs. 空の軌跡 オルタナティブ・サーガ コレクティブミュージックファイルズ)

・「ガウル平原」(4分19秒で2ループっぽい1ループ)
(Xenoblade Original Soundtrack)

・「Last Battle -Emilia-」(4分56秒でイントロの長い2ループ)
(SaGa Frontier Original Sound Track)

この辺りのゾーンになってくると、いよいよゲーム音楽としては中身が凝縮されたものとなってきます。比較で言えばやや長めの曲に属しますけど、ループするタイプの曲に混じって前半と後半で微妙にメロディラインを変えていたりする曲なども増えてくるため聴く分には面白い内容となってきます。また「Last Battle -Emilia-」のようにループ箇所とは別のポイントで特殊なフレーズが混じっているパターンなども散見できてこれまた音楽的に面白いところです。また、邦楽や洋楽を意識したメロディラインの曲などもこのゾーンに入りやすいと思います。
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[5分以上の曲]
・「ZERO」(5分10秒で1ループ)
(ACE COMBAT ZERO THE BELKAN WAR - ORIGINAL SOUNDTRACK)

・「決戦!サルーイン -Final Battle With Saruin- 」(6分27秒で2ループ)
(Romancing SaGa -Minstrel Song- Original Sound Track)

・「神秘なる塔」(6分48秒で2ループ)
(「ドラゴンクエストVIII」空と海と大地と呪われし姫君 オリジナル・サウンドトラック)

これ以上は濃厚過ぎて聴き辛いかもしれませんね。3分以上の曲が2ループするパターンが多いですが、それを聴けるかどうかは、その曲を如何に自分が気に入っているかどうかで決まると思います。大好きな曲なら聴き浸れますし、そうでなければ1ループでお腹いっぱい。ループしないタイプの曲に関して言えば、この時点でゲーム音楽としては特異なものであると言えるんじゃないかと思います。ラストバトルとか、クライマックスシーン、エンディングなどで流れる曲が該当しやすいですかね。
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[ゲーム音楽としてはとっても長い曲]
・「 妖星乱舞」(17分40秒で4章節構成。1章節2ループ)
(ファイナルファンタジーVI オリジナル・サウンド・ヴァージョン)

・「組曲光導」(約26分で全6部構成。サントラでは各部毎に分かれている)
(ダライアスバースト アナザークロニクル オリジナルサウンドトラック)

・「prime # 4507」 (1時間15分7秒) 
(無限回廊 光と影の箱 a Soundtrack)

ここはもはや何なんでしょうかね?言葉では言い表せない次元の違いというやつを感じます。「prime # 4507」に至ってはゲーム音楽史上、最も再生時間が長いゲーム音楽ということでギネス認定されているらしいですからね。そりゃ、後にも先にも「1時間15分7秒」のゲーム音楽なんて出ないだろうよ(笑)。・・・いやワカらんけど。「妖星乱舞」の再生時間にぶったまげていた頃が懐かしいです。
ゲーム音楽もここまで来たか・・・といった感じですね。 
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[収録形態が特殊な曲]
・「FIGHT!! Ver.1」(ゲームではループするところ、2ループした後、曲がキリ良く終わる)
(Grandia II ~DEUS~)

・「Trinity Idol」(1ループ流れ切る前に曲がフェードアウト) 
(第2次スーパーロボット大戦αオリジナルサウンドトラック)

前者は音源化によるアレンジと思うのですが、個人的にこれはアリだと思います。いや、アリ・ナシではないかもしれませんが、曲がループせずにスパッと終わるというのは締まりがあっていいかな、と思う訳です。
後者に関しては該当サントラの記事でも書いているのですけどサントラとしてこれはどうなの?と言わざるを得ないです。音楽目的なのに最後まで曲を流し切らないというのは愚の骨頂というやつですよ。
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